抹茶とは、碾茶から葉脈などの余分なものを取り除いて石臼で挽かれたお茶です。
碾茶は、寒冷紗等の被履資材などを使い茶畑を覆って、茶葉に日光が当たらないようにして育てます。新芽の生育を確認しながら日光を遮るための覆いを被せることで、覆い香という豊かな香りが生まれます。
新芽はどんどん新芽内においしい成分をためていきます。日光があたっていると100%おいしい成分がたまると余剰分は根元で蓄えます。日光をさえぎっているとどんどん新芽内に貯めていきます。だから一葉一葉がおいしくなります。こうして育てた新芽で製造するので抹茶はおいしいのです。
その様に育てた新芽を摘み取った後、なるべく早く自社工場に運び蒸し、総レンガ造りの炉で乾燥させることで独特の華やかな香りの炉香をまといます。
この様に出来上がった碾茶から葉脈などの固い部分を取り除き、葉だけに仕上げます。その葉を石臼で挽くことにより20秒程熱が加わり石臼挽きの芳い香りがつき、均一でない粒子になることで喉ごしの良い飲み口になります。
覆い香、炉香、石臼挽きの香りがあいまって抹茶の味と香りを作り上げています。
そのため抹茶はひときわ香り高くおいしいのです。